ヴィンテージ フォークアート レタブロ

ペルーで作られる代表的な 民芸品のレタブロです。 年代としては70〜80年代と 思われます。 ボックスにイエス誕生のシーンや ノアの箱舟、アダムとイブなど 聖書の内容を具現化したオブジェです。 16世紀頃、スペインの宣教師が カトリックの布教のために、 このような木箱に入った聖人像を持ち歩き、 聖書の福音を説いていたようです。 それがいつしか家畜を守る聖人 サン・マルコスを二階建ての木箱で 表現するようになり、 サン・マルコスの木箱と呼ばれていました。 アメリカやメキシコも「ニチョ」と 呼ばれる同じような箱の祭壇がありますが、 ペルーでは南部のアヤクーチョという街の ホアキン・アンタイという木工職人が、 1940年代にサン・マルコスに限らず、 ペルーの伝統的な祭りや復活祭、 キリスト生誕などカトリックの行事を 表現したものを製作するようになります。 また他の職人によって、木箱も大きな ４段や幅広のもの、ひょうたんや クルミといった小さなものも 生産されていくようになりました。 そうのような変化を経て、 それらを総称して「レタブロ」＝祭壇と 呼ばれるようになったみたいです。 こちらは、その職人が作品として 大きなサイズで作り上げたものです。 形式化された外装の花の絵付けは 筆に勢いがあり、民芸的な美しさを もったアイテムです。 もともとは持ち運び用の祭壇として 用いられていたものだけに、 大きなサイズは中々珍しいです。 お好きな方、この機会にいかがですか？ 【サイズ】 W185×D78×H330mm ※素人採寸のため、多少の誤差あり。 経年による汚れやかけ、塗装の 剥がれなどがございます。 神経質な方はご遠慮ください。 よろしくお願いします。