ロシア帝国 1899年 ルーブル銀貨 ニコライ2世 準未使用 PCGS AU

図柄表：ニコライ2世 図柄裏：双頭の鷲 発行地：ベルギー王国ブリュッセル造幣局 発行年：1793年 銘文表：Б.М.НИКОЛАЙ II ИМПЕРАТОРЪ И САМОДЕРЖЕЦЪ ВСЕРОСС. 銘文裏：РУБЛЬ 1897 Г. 額　面：ルーブル 材　質：銀（.900） 直　径：33.65 mm 重　量：20.0 g 分　類：Y 59.1 Two Stars 備　考：PCGS AU DETAILS コインが正位置より時計回りに少し傾いている 現存品のほとんどに使用痕跡が残っており、AUクラスの準未使用品にはなかなか出会えない。また、昨今の世界情勢の影響からロシアコインの相場下落が危惧されていた。だが、そうした現代の政治的問題はアンティークコインには影響しなかった。今後も十分に安心・期待できる安定品と言えよう。 ニコライ2世（在位：1894〜1917年） の治世に発行されたルーブル銀貨。表側にニコライ2世の肖像、裏側に双頭の鷲を描いている。ニコライ2世は、ロシア帝国ロマノフ王朝最後の皇帝となった。日露戦争や第一次世界大戦などで活躍したが、民衆を激しく弾圧したために反乱を起こされ、イパチェフ館の地下室で家族と共に銃殺処刑された。来日したロシア皇帝であり、親日的だったが、滋賀県大津で過激な尊王攘夷思想を持つ警察官の津田三蔵に頭を斬り付けられ、重傷を負った。この「大津事件」はすぐに明治天皇の耳に入り、適切な対処をしなければ戦争問題なるとして、京都で療養中のニコライ2世のもとに向かい、すぐに謝罪を行った。幸いなことにニコライは寛容な態度で謝罪を受け入れ、日本とロシアの関係がこの事件をきっかけに悪化することはないと告げた。 ニコライ2世のルーブル銀貨は、下記の造幣局で発行された。 無刻印：ロシア帝国サンクトペテルブルグ造幣局 *：フランス共和国パリ造幣局 **：ベルギー王国ブリュッセル造幣局 海外生産ロットには、上記のようなスター・マークがエッジ部位に打たれており、ひとつの場合はパリ造幣局、2つ刻印されている場合はブリュッセル造幣局で生産されたことを示している。